ポスティング業界で働くには、やはり他業界同様に面接は避けて通れません。
副業探しやダイエットなど、何らかの目的があってポスティング業界で働きたい場合、比較的選考に有利なスキルやキャリアが幾つか存在します。
ここではポスティングの面接で有利に働くスキルやキャリアを解説したいと思います。
面接対策の一助になれば幸いです。
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目次
ポスティングの面接で役立つスキル2選
意外と見落としがちなのが、自分が持つ何気ないスキル。
「え?こんなものが?」と思ってしまう技量や能力でも、実はライバルの応募者が多い時の採用の決め手になることだってありますからバカにはできません。
ポスティングの面接で注目される代表的なスキルを2つ、ご紹介します。
スキル① バイクライディング
徒歩や自転車よりも短時間で移動が可能で、かつ数多くの物件を効率よく回れるバイクはポスティングには欠かせないツールの1つ。
中でも自動二輪車よりも小回りが利く原付バイク(カブやスクーターなどのミニバイク)の所有は、整備コストを嫌うポスティング業者に特に歓迎されています。尚且つ原付バイクの乗車歴が長ければ長いほど、バイクでの実地研修の手間が省けるため、即戦力とみなされて選考面で有利に働きます。
ポスティング業者によってはバイクの貸与を行っている所もあります。
ただ、整備の面で色々と安全性に問題のあるケースが多いので、維持費はかかるものの、やはり原付バイクを持参したほうが好ましいでしょう。
さらに急坂や高台が多く、平地面積が限られる神奈川県全体の地理的環境から考えても、バイクによるポスティングはどうしても欠かせません。むしろ乗車経験は採用における必須条件と置き換えて良いかもしれませんね。
スキル② マッピング
マッピングとは目的地までの的確なルートの選定や、訪問先にマーキングする作業全般を指します。
運送会社の運行管理者などは概ね、この仕事を経験しています。
業種を問わず地図のマッピング作業を経験した人は、そのスキルを大いに買われることがあります。
しかもキャリアアップすれば、単純作業の投函員から投函員の稼働状況を管理する配布管理者の道も開かれていますので、注目したいスキルの1つと言えるでしょう。
ポスティングの面接で役立つキャリア4選
スキル以外にキャリアにも注目したいですね。
未経験者でもポスティングの仕事に近い業種の経験者は概ね、業務内容が似ているため採用率が上がる傾向に。
面接の履歴書に書ければラッキーなキャリアを4つ、ご紹介します。
キャリア① 住宅地図の調査員
ゼンリンなどの大手地図メーカーは年に1回、住宅地図を更新する際に調査員を募集して道路状況や新旧物件の実態調査を行うのが通例になっています。そういった仕事を何度か経験していれば、地図の見方にも精通するようになり、ポスティングの仕事で支給される配布用マップを効率よく扱える見込みが大です。
例えば、地図上の道路で上方向から左方向に向かう場合、自分から見て実際には右方向に向かう必要がありますが、地図関係の調査員は方向感覚を自然にマスターしているので迷う怖れが少なく、これは広範なエリアを股にかけてポスティングを行う業者へのアピールポイントの1つになるでしょう。
キャリア② 郵便・メール便配達
ポスティングの仕事に比較的近い業種の1つが「郵便配達」。
ポスティングの配布形態から言えば、日々の配達先が異なる郵便配達は「ランダム配布」に近いような気がします。
郵便物とチラシのポストへの投函順はそれぞれ横方向・縦方向と異なるものの、マップ上の物件の回り方は原則左回り・時計回りと共通部分が多いのも大きなポイントです。
また、最大の共通点はポストへの投函を主としていること。
年末年始などの繁忙期では、かなりの数の郵便物を配達する手前、業務を通じてポストには慣れ親しんでいます。単に選考面だけでなく、採用後の実働でもかなり有利なジョブ・アビリティだと言えるでしょう。
キャリア③ 新聞配達
扱うものがチラシと新聞紙の違いはあるものの、ポスティングに近い仕事の1つだと言えるでしょう。
ポスティングの配布形態から言えば、購読契約で決まった配達先に毎日届けることから新聞配達は「指定配布」に近いものがあります。
最近は居住者の要望でポストに投函せず、直接手渡しするサービスも実施されていますが、基本的にポストへの直接投函など共通項は多いですね。
キャリア④ 政府刊行物・タブロイド紙配達
上記職種に近いものにリビング関係のタブロイド紙配達がありますが、こちらは市政だよりのような政府刊行物同様、1軒1軒漏れなく確実に配る仕事です。
従ってポスティングで言えば「軒並み配布」に近いでしょう。
また、タブロイド紙は材質・大きさともに新聞紙に良く似た性質があり、投函方法も新聞紙とほぼ同じで丸めて投函口に差し込みます。実際のポスティングでもほぼ同じサイズのB4大判パンフレットを扱うこともありますが、サイズの関係から投函方法もこれに準じています。
従って新聞配達のキャリアも併せ持つ以上、一般の投函員が苦手とする大判サイズのチラシやパンフレットなどの投函で実力を発揮できるでしょう。
仕事を通じて粘り強く回ることをモットーにしてきたなど、責任感や職務観を上手くアピールできれば、採用に大きく前進するはずです。
まとめ
神奈川県の有効求人倍率は平成29年11月時点で1.19と全国平均でも低い水準にあるため、収入減対策や就転職のつなぎとしてポスティングへの従事を考える人が多い模様です。それゆえにポスティングでの面接にはそれなりの対策が必要でしょう。
今は誰を雇っても同じという時代ではなくなりました。
ポスティングをめぐる社会環境の変化から、能力が高くて社会的常識を兼ね備えた人材を業界が広く求めているのが実情です。
確かにポスティングは未経験者でもできる簡単な部類の仕事に入るかもしれませんが、基本的なスキルやキャリアが高ければ高いほど、面接担当者の目に留まりやすくなります。
とにかく目立つこと、自分の存在意義を強くアピールすること、それが多くのライバルから採用を勝ち取るための必須の条件につながるのではないでしょうか。