東京都や神奈川県、埼玉県などの首都圏ではここ十数年、ホワイトカラー色の強い事務系・技術系(こちらは『ギーグ』と呼ばれる技術系労働者を指します)の頭脳労働が脚光を浴びています。
いわゆる『背広族』と呼ばれる労働者ですが、多くの社会人がクールな仕事ぶりに憧れるのは今も昔も変わらないのかもしれませんね。
一方で時代は変わり、現代では汗水垂らして働く肉体労働系(いわゆるガテン系ですね)の仕事が『カッコ悪い』と揶揄される始末・・・にもかかわらず、横浜市など神奈川県の主要都市において肉体労働系のポスティングが副業の面だけでなく、Wワークの有力候補として密かな人気職種になりつつあるようです。
その理由は一体、どこに起因するのでしょうか。
またこれらの業職種とポスティングとのコラボは成立するのでしょうか。
目次
Wワークでコールセンターオペレーター、テレフォンアポインターは鉄板、在宅ワークは密かなブームに・・・
Wワークとして根強い人気を誇っている業種の1つに電話応対・販売系があります。
職種として挙げれば、具体的には電話応対職のコールセンターオペレーター、電話販売職のテレフォンアポインターなどです。
そして最近では、これ以外にもプログラム・WEB制作・コンテンツライティングなどのデザイン系ワークを中心とした、独立開業系の在宅ワークが密かなブームになりつつあります。
今回はポスティングの有力なWワーク候補として、頭脳労働の最たるものと言っても過言ではないコールセンターオペレーター、テレフォンアポインター、そして在宅ワークを中心に取り上げたいと思います。
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コラボその②:電話応対・販売系業職種
コールセンターオペレーター
image:photoAC
仕事の特徴
通信販売やサービス関連、メーカーが開設するコールセンターには一般派遣で就業する事が多く、神奈川県の場合は1500円前後と高時給を誇っています。
また1週間当たりの就業日数も最低1日からOKとする派遣先も幾つかあり、Wワークのメインにする人も目立ちます。
コールセンターの仕事は大別して発信業務と受信業務の2つです。
いずれの仕事も電話を通じた業務になり、しかも相手の顔が見えない状態での通話になりますから自然とコミュニケーション能力が培われるでしょう。
顧客からの問い合わせやクレーム、オーダーなどを担当部署に通すだけの受信業務は、比較的日の浅いオペレーターが、顧客開拓やマーケティング目的で電話を自発的にかける発信業務は、慣れたオペレーターが主に担当します。
コラボ上のメリット
相手の顔を見ずに話せるため、人見知りの激しい人でもなんとかこなせるのがこの職種の最大のメリットでしょう。
通常は応対マニュアルが用意されており、話す事が苦手な人でも場数をこなしていけば活躍の場が拡がり、時給も次第に上がっていくとの事。
同様にポスティングでも人見知りの激しい人が活躍できるでしょう。
物件の管理人やオーナーと話す事もたまにはありますが、基本的に相手はポストですので話す必要は一切ありません。
コラボ上のデメリットと対策
コールセンターでの業務は主にインバウンド(受信)とアウトバウンド(発信)に分かれており、最初は仕事そのものが人前で話す事が得意である人と、そうでない人を選ぶ傾向にあるようです。
電話での受け答えは相手の顔や反応が見えませんから、普通に人と話すよりも気が楽だと考える人もいます。
しかし相手が見えない事の不安は会話中、どんなに慣れた人でも感じてしまうかもしれません。
しかも女性の比率が高いため、コールセンターの職場内では派閥が出来る傾向があり、村八分やオペレーター同士の足の引っ張り合いなどはし烈を極めると聞き及んでいます。
社会的な貢献度が非常に高い仕事である反面、どうしてもストレスが溜まりがちになるのかもしれませんね。
対して委託配布でのポスティングは原則、単独での活動です。
そこには村八分も派閥も一切関係ありません。
頼れるのは自分のみ!
自分自身をすり減らすような人間関係に疲れたら、ポスティングは自分を見つめ、『らしさ』を取り戻すためのカンフル剤になるかもしれませんね。
テレフォンアポインター
仕事の特徴
通信販売などのサービス業関連企業に属し、一般消費者や取引先企業に対して積極的に社内から電話をかけ、商品やサービスを見込みユーザーに勧誘・販売するテレフォンアポインター(略してテレアポ)。
仕事内容としてはコールセンターの受発信業務と一致するのですが、テレフォンアポインターが別名『電話営業員』『電話勧誘員』と呼ばれているように販売の成約や顧客開拓業務に特化しており、インバウンドのように苦情関連に対応しない点が大きな特徴です。
従ってアウトバウンドのプロが担う、特殊な営業部隊と捉えても良いでしょう。
その分『相手の話し方でセールスへの反応や関心をいち早く掴み、成約に結び付けていく』という意味でのコミュニケーション能力、対人折衝能力、そして粘りと根気強さが特に要求される仕事です。
コラボ上のメリット
発信者はあくまでテレフォンアポインターですので極端な話、世間話や長話になるなど自社にとって都合が悪くなれば、自分から体裁よくお断りの電話を入れることも可能。
電話を通じて相手の表情が手に取るように分かってくれば、一人前だと言われています。
営業マニュアルは完備されていますので、図太い精神の持ち主であれば失敗をバネに、大いに活躍できる職場でしょう。
一方、心無い広告主からの要望で、投函先物件に対して迷惑だと捉えかねられない行為に及ぶ事もあるポスティング。
言わばポスティング業界は「図々しい」人が長く続けられる世界ですので、この辺りはテレフォンオペレーターとどっこいどっこいでしょうか。
コラボ上のデメリットと対策
インセンティブ付きのテレフォンアポインターであれば、時給が倍になるなどより稼げますが、必ずしも努力が成果につながるとは限りません。
その点ポスティングの場合、委託配布でチラシ1枚につき単価〇円が保証され、頑張りに応じてより稼げるようになります。
しかも規定の配布枚数をオーバーすれば、ミニボーナスの支給を随時行う広告主やポスティング代行業者も存在しますから、こちらも手堅いと言えば手堅いですね。
インセンティブが得られなかった時の収入ダウンに備え、ポスティングの報酬で補うようにしてみませんか。
コラボその③:独立開業系業職種
在宅ワーク
image:photoAC
仕事の特徴
独立開業系職種の例として、ネットを通じて日本全国のクライアントから直接仕事を受注し、主に自宅を仕事場にして就業する在宅ワークがあります。
近年ではクライアント(案件募集・発注主)とフリーランサー(個人事業主)間のご縁を繋ぐクラウドソーシングサイトも増え、受注が容易になりました。
仕事内容も多岐に渡っており、会社に副業を悟られたくない多くのサラリーマンが自分の持つスキルやキャリアを活かし、時にはクライアントとして、時にはワーカーとして目まぐるしく活躍している急成長の市場でもあります。
自宅に居ながら手が空いた時、仕事に取り組める点もまた最大の特徴でしょう。
コラボ上のメリット
コラボ上のメリット
満員電車に押し潰される事もなければ、嫌な上司や同僚と毎日顔を合わせる必要もない・・・自分らしさが持てる働き方として、最近は特にサラリーマンから注目を集めています。
ポスティングも人間と会う仕事ではないですから、比較的自分らしく、自由に働ける仕事だと言えるでしょう。
コラボ上のデメリットと対策
急激なシェアの拡大で参入障壁が事実上皆無となり、年々参加者が増えた分、単価割れなどの悪影響が出始めています。
例えばWEBサイトで観られるコンテンツライティングの相場は数年前よりも顕著な値崩れが生じ、在宅ワーカーとしては採算が合わなくなってきているのではないでしょうか。
そのため1ヶ月当たりの報酬額で数千円程度の案件が多くなり、これだけで生活費を賄うのは難しいと言えるでしょう。
ポスティングで委託配布の場合だと『チラシ1枚当たり〇円』の単価保証制ですから、この点はポスティングに分があるようですね。
当然、在宅ワークだけでは生活が成り立ちませんのでWワークをこなす必要がありますが、在宅ワークと掛け持ちの最有力候補としてポスティングは最適でしょう。
例えば午前中をポスティングに充てて体と頭をほぐし、頭がスタンバイ状態になった午後を在宅ワークの時間に充ててみてはいかがでしょうか。
まとめ
コールセンターオペレーター・テレフォンアポインター・在宅ワーク・・・いずれも多くの人が憧れる頭脳労働の代表格です。
屋外でチラシの投函活動に携わるポスティングはシンプルな肉体労働系の仕事ですが、接客系業職種ほど体力を使う仕事ではなく、頭脳労働系業職種とのWワーク分として相性は良いと思われますよ。
体力に自信がない人でもこなせる仕事だと思います。
ポスティングはあなたの収入を間違いなく底上げします。
仕事に一長一短あり、ご自分の目的とワークスタイルに叶った自分だけの『働き方改革』を目指して頑張りましょう!