小田急線やJR横浜線を利用すると、神奈川県と神奈川県の間にいきなり東京都町田市があらわれます。
神奈川県になっても違和感がないような東京都町田市。
昨年12月、神奈川県相模原市との市境界の一部を変更しました。
そこでどのような問題が発生したのかをご紹介します。
1.東京都町田市と神奈川県相模原市の市境界変更って?
image:相模原市
東京都町田市と神奈川県相模原市は昨年の12月、境川の改修工事により飛び地になっていた市の境界を変更しました。
それにより、相模原市の面積は328.82平方キロメートルから328.91平方キロメートルに増加。
しかし、相模大野駅のある南区の面積は38.18平方キロメートルから38.11平方キロメートルに縮小しました。
市の境界変更にともない、東京都町田市民から神奈川県相模原市民に、逆に神奈川県相模原市民から東京都町田市民になった人も出てきました。
2.市境界変更はなぜ行われたの?
東京都町田市と神奈川県相模原市の境界線上に住んでいる人は固定資産税を各市に分割して支払わなければならなかったため、その手続きを1本化する目的がありました。
また、公立小学校の通学に時間が大幅にかかるケースもあったため、市境界変更が行われました。
3.市境界変更にともなって発生した問題って何?
実は、市境界線上にある家はもともと、東京都町田市か神奈川県相模原市か好きな方を選ぶことができたようです。
なので、前から今回変更になった住所になっていた人も多かったのだとか。
住所が変わると思っていたのに変わらないので、逆に驚いた人もいたようですよ。
実際に住んでいる住民の住所が変更になった場所は、相模原市から町田市に移った1つのアパートだけなのだそう。
住所が変わることでゴミ出しのルールが変更になるなどささいな違いはありますが、一番困っているのは地図上の情報が更新されないことだそうです。
また、自分で住所変更の手続きをしなければならず、郵便や宅配の荷物が正しく届くか、タクシーの運転手さんが自宅の場所を理解してくれるかなども問題のようです。
市境界変更はこれからも発生予定
今回、市境界変更を行った場所は、住人の許可がおりた一部分のみ。
数回に渡って市境界変更は行なわれているので、また同じようなニュースが世間を騒がせるかもしれません。
ちなみに、市境界線上に建っている町田駅前のヨドバシカメラは住所変更の予定は無さそうです。