ポスティングでエリア別に使いたいおすすめバイク3選

神奈川県の地形は、基本的に東部の丘陵地、中央部の台地、西部の山地で占められ、それらにとり囲まれるように平野部がわずかに存在する・・・といった構造になっています。
そして、それぞれの地域に市町村が存立し、ポスティングも各自治体を半ばまたぐような形で、広範囲に展開される傾向があるようです。

広範囲のポスティングとなれば、まず徒歩は時間と労力の関係上無理でしょう。
自転車はどうかというと、例えば丘陵地にある鎌倉市や山麓に位置する小田原市や足柄市では急坂が多く、チラシをかごに載せてペダルを漕ぐのも一苦労しそう・・・。
そんな時、小回りが利いて機動力のあるバイクがオススメ。
つきましては起伏の多い神奈川県でのポスティングをこなせるだけのバイクを数種類、ここでご紹介したいと思います。

広範囲なポスティングの場合、小回りと機動力に優れたバイクが大変有利です

500万都市の横浜を擁する神奈川県に至っては、機動力に優れて急坂や狭路をモノともしないバイクでのポスティングは極めて有効です。
移動も含め、自分の足として重宝するポスティング御用達の3大バイクは以下の通りです。

オススメバイク:その① ジャイロ(ジャイロキャノピー)


image:wikipedia

新聞販売店や郵便局・・・ポスティング業界でもここ最近、導入が進んでいるのがジャイロまたはジャイロキャノピー(三輪バイク)です。

現行モデルではオプションとしてリアスポットに大型トランクを設置可能であること、ひいては比較的大量のチラシが一度に積載可能(MAX30kg)であること、デッキとルーフ付きのジャイロキャノピーであればポスティングの天敵である雨天にそこそこ強いことなど、通常の二輪のスクーターやカブに比べて利点が多く、とても魅力的です。

特徴

ジャイロは三輪なので、特に安定性に優れています。停車中はパーキングロックで車体が固定されますのでスタンドを立てる必要がありません。
傾斜にも強い!
乗り降りもステップ式なので随分と楽ですね。

ある意味、構造が車に似ているためジャイロを「ミニカー」と称する人も。

間隔が殆どない住宅地・商店街・集合団地の各棟を軒並みポスティングする際に猛威を振るうタイプだと言えるでしょう。

ポスティングでの移動は「乗車時の心身の負担をいかに少なくするか」にかかっています。その点、ジャイロは車体そのものを倒すようにコーナリングしますので、エリアでの移動・チラシ投函を問わず、運転する楽しさが味わえることでしょう。
他の2輪バイクと違い、通常は実施不可能な雪上でのポスティングにも対応している点で、まさに万能バイクと言えますね。

欠点としてはメカの構造上、故障しやすい点が挙げられます。
あまり乱暴に扱えるバイクではないので、メンテは定期的にしっかり行いましょう。
また、パワーは変速式のカブより劣り、二輪のCVTスクーターより少し上と中間的な位置づけですので、鎌倉市や横須賀市のように起伏の激しい丘陵地や高台の多い相模原市や伊勢原市での長時間運用は燃費的に少し難があるかもしれませんね。

運用に適したエリア

  • 比較的なだらかな丘陵地にある都市圏
  • 平野部に位置する市街地
  • 住宅地、オフィスビル街、商店街、集合団地などでの軒並み配布の決定版!

おすすめバイク:その② スクーター


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開発初期が1910年代と歴史が最も古いスクーターですが、カブと違って無段変速(CVT)なので、いちいちギアを変える必要がないのがいいですね!
瞬発力があってスピードも出やすいため、現地までの投函員の運転疲れが軽減される点は、メリットの1つだと言えるでしょう(それでも法定速度は守りましょう)。
複数のチラシを同日に配る業務上の特性から短・長距離、範囲を問わず、煩雑な配布を余儀なくされるポスティング業界で早くから導入されました。

特徴

現行のスクーターはスルーステップ式ですので、乗り降りの負担はかなり軽減されます。
ただ、二輪ですので停車中はスタンドを立てる必要があります。
でもスクーターの場合、手軽に停車できるサイドスタンドがないタイプのものばかり!
サイドスタンドを取り付ければ話は別ですが、ポスティングで停車するたびに重いスタンドを立てるのは大変骨が折れますね。

スクーターの燃費はおよそ40~60km/リットル(理論値)ですが、スピードが出る一方でとかく重たいチラシをリアボックスに積載すると、途端に燃費が半減することに・・・
給油してもガソリンをすぐ消費するので、残量にはいつも目を光らせておきましょう。

急坂に弱い、二段階右折の手間など50ccクラスのミニスクーターは制約が多く、最近では250ccクラスのビッグスクーターもポスティング業界で見かけるようになりました。

運用に適したエリア

  • 平野部や平坦な市街地(起伏で走行性がダウンする丘陵地や高台に厳しく、乗り降りの頻繁な住宅地・オフィスビル街・商店街・集合団地にはあまり向きませんので、サイドスタンドの増設がオススメ)
  • 上記の複数エリアをまたぎ、投函先が指定されている指定配布のポスティング

おすすめバイク:その③ スーパーカブ


image:wikipedia

スーパーカブ(以下カブ)はとにかく頑丈です。
多少荒っぽい運転をしても故障が少なく、あらゆる業界で使用されているオールマイティなミニバイクです。
3速または4速のセミオートマチック・システムを唯一有し、現場のニーズを吸い上げる形で開発当初からギアチェンジの負担を考慮したバイクでした。

特徴

初期モデルの発売から既に60年近くが経過していますが、ポスティング業界のみならず新聞配達店・郵便局・警察・保険会社など多方面で利用されている背景には、燃費が優れていることとパワーがあることなどが挙げられます。

燃費面では、一昔前のキャブレタータイプであれば約60km/リットル(理論値)、現行のインジェクションタイプであれば約110km/リットル(理論値)と、ジャイロやスクーターの2倍近くに及びます。従って重いチラシをかごやリアボックスに満載してポスティングを行ったとしても給油の手間が減り、経済的にも楽になることは間違いありません。

ギアはセミオートマチックのミッションですが、ギアを変えることで地形を問わず、力強く走行できる点も特筆すべきでしょう。
安定性・走行性はまずまずといった所です。

メカニック的な故障は少ないのですが・・・
タイヤやチューブ、ランプなどの消耗品にかかる維持費はジャイロ同様、年ベースで高額になりがちです。
時としてポスティングの収入にダメージを与えかねませんのでご注意を。

また、エンジンが足元にありますので、足(腿(もも))を上げなければ乗り降りできず、乗車性はスルーステップ式のジャイロやスクーターに劣ります。
そのため乗り降りの多い住宅地・オフィスビル街・商店街・集合団地などの軒並み配布では、ポスティングがやや非効率になって投函員の負担も若干上がります。

運用に適したエリア

  • ほぼすべてのエリアで利用可
  • ジャイロ及びスクーターが得意とするエリアに加え、丘陵地や山地・高台などにも有効

まとめ

どのバイクにも一長一短があります。
広告主やポスティング業者が複数のタイプのバイクを所有して投函員に貸し出している場合、台数に余裕があれば配布エリアに併せて乗り換えるのも一手です。

ポスティングで自分の足替わりになるバイクに気を遣うことが、自身のポスティングを快適かつ有意義に運ぶことにつながるでしょう。

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